【F1】角田裕毅にもローソン接触の責任はある 「抜き返してこない」という思い込みが不用意な幅寄せにつながった (3ページ目)
【入賞圏を争うことができたレース】
レースペースのよかったアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)やイザック・アジャ(レーシングブルズ)は、大きくポジションアップを果たして入賞している(アルボン=14番グリッド→決勝7位、アジャ=ピットレーンスタート→決勝10位)。序盤にポジションを争ったアントネッリは9位。
フロアにダメージがなければポイントを獲得できていたのか、それはわからない。だが、彼らと入賞圏を争うことができたことは間違いない。今の角田に求められているのは、まさにそんなレースだったはずだ。
そのことは、角田自身が一番よくわかっていると信じたい。
「予選ペースはどんどんよくなっていますし、Q2まではどのセッションでも、ショートランでコンスタントにマックス(・フェルスタッペン)の0.2秒以内にはいられました。
フロアの差があったことを考えても、Q3ではああいう状況で大きくロスを強いられたことを考えても、よくなっていることは確かです。もちろんロングランはもっと改善の余地があると思いますけど、改善できると信じて戦い続けるしかないと思っています」
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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