2024F1ニューマシン&ドライバー紹介 角田裕毅はビザ・キャッシュアップRBで正念場の1年

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro

2024シーズンF1参戦10チーム ニューマシン&ドライバー紹介(後編)

◆前編>>「レッドブルの牙城を崩すのはどこか?」

 2024シーズンのF1選手権シリーズは、3月2日にバーレーンで開幕。史上最多24戦のカレンダーが組まれ、日本GPは4月上旬の第4戦に予定されている。

 新シーズンに向けて、2月初旬から続々と各チームのニューマシンが発表された。バーレーンで行なわれた開幕前テストではサーキットを走る姿がお披露目となり、大きな注目を集めている。今年はどんな特徴があるのか、全10チームのうち、昨年のコンストラクターズランキング6位~10位チームの2024年版マシンを紹介する。

◆F1参戦10チーム「2024年型」ニューマシン・フォトギャラリー>>

アルピーヌA524 photo by BOOZYアルピーヌA524 photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る【アルピーヌ】

 2023年は3度の3位表彰台を獲得したアルピーヌ。今年もエステバン・オコンとピエール・ガスリーの布陣で戦う。

 今シーズンのマシン『A524』は、再設計のうえで導入されたシャシーをはじめ、サスペンション周りも大幅に見直し、排気システムについても新しいものが導入されている。外観では前年度のマシンと比べるとフロントノーズが太くなっているほか、サイドポンツーンの形状も変更された。

 テクニカルディレクターを務めるマット・ハーマンも「A524は完全に新しいマシン」と言うほど。昨年からガラリと変わったモデルとなっている。

 カラーリングも特徴的で、チームカラーでもある青を基調としたものから黒ベースに変更。BWTのピンクを基調としたカラーリングも用意され、今年もシーズン中に2パターンのアルピーヌF1マシンを楽しむことができる。

 昨シーズンは、チーム首脳陣が相次いで離脱するなど、バタバタした影響もあったのか、第14戦オランダGPでの3位を最後に表彰台から遠ざかった。今年はブルーノ・ファミンが正式にチーム代表となり、上位進出を目指して新たなスタートを切ることとなる。


<No.31/エステバン・オコン>
1996年9月17日生まれ(27歳)。フランス国籍。F1経歴=マノー(2016)→フォースインディア(2017〜2018)→レーシングポイント(2018)→ルノー(2020)→アルピーヌ(2021〜)。優勝=1回。2023年ドライバーズランキング12位。

<No.10/ピエール・ガスリー>
1996年2月7日生まれ(28歳)。フランス国籍。F1経歴=トロロッソ(2017〜2018)→レッドブル(2019)→トロロッソ(2019)→アルファタウリ(2020〜2022)→アルピーヌ(2023〜)。優勝=1回。2023年ドライバーズランキング11位。

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