2021.02.22

F1デビューの角田裕毅の同期がド派手だ。シューマッハJr.の実力は

  • 川原田剛●文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 熱田 護、桜井淳雄●撮影 photo by Atsuta Mamoru, Sakurai Atsuo

ミハエル・シューマッハの息子、ミック 父との共通点は、学習能力の高さと、献身的に仕事に取り組む姿勢。ミハエルの現役時代は夜遅くまでピットにとどまってエンジニアとミーティングする姿がよく見られたが、ミックも同じアプローチをとっている。マシンづくりに献身的に取り組み、ピットでエンジニアと話し込んでいるという。

 スタートが非常に得意で、ロケットスタートを決めて大きくポジションアップするシーンが何度も見られる。またオーバーテイクにも定評があり、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が「ミックは才能があり、追い抜き際のドライビングがうまい」とコメントしている。

 サーキットでの佇まいも父とは対照的と言っていいだろう。若い頃のミハエルはコース内外でピリピリしている場面が多かったが、ミックはさわやかなナイスガイ。これまで数えきれないほど父と比較され、同じ質問をぶつけられたはずだが、怒ることもなく、どんなメディアにも「父は私のいい手本です。比べられてもまったく気にしない」と丁寧に受け答えしている。

 そんな優等生のミックとコンビを組むのは、対照的なキャラクターのマゼピンだ。ロシア人として4人目のF1ドライバーとなるが、久しぶりに誕生した"ヒール"として注目を集めている。

 F1界では息子よりも先に、父親でロシアの実業家ドミトリーが有名だった。数年前から息子をF1に参戦させるために、フォース・インディアやウイリアムズ、ルノーなどを買収しようと画策し、その度にニュースになっていた。F1チームの買収は実現しなかったが、そのあり余る資金を元に、息子を資金難に苦しんでいたハースのドライバーにすることには成功した。