2020.11.13

フェルスタッペンが狙う「中身のある」3位。
トルコの名物コーナーに興味津々

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Boozy

 ヨーロッパとアジアが交錯すると言われるイスタンブールに、F1が9年ぶりに戻って来た。

 新型コロナウイルスの感染拡大でカレンダーが大幅に変更されるなか、かつて2005年から7度グランプリが開催されていたトルコに白羽の矢が立てられた。ふたつの大陸を分けるボスポラス海峡を渡ってクルマで1時間ほどの距離にあるイスタンブールパーク・サーキットは、大きなアップダウンと4つのエイペックスを持つ高速の複合コーナー"ターン8"が有名だ。

初めてのトルコGPに臨むフェルスタッペン 現役ドライバーのなかで、トルコGPでレースを経験したことがあるのは4人(ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネン、セルジオ・ペレス)だけ。バルテリ・ボッタスはGP3時代、ダニエル・リカルドはウエットコンディションのFP1に出走したことがある。下位カテゴリーのレースもほとんど開催されていないとあって、まったくの初体験というドライバーも少なくない。

 マックス・フェルスタッペンも、そのひとりだ。

「昔F1ゲームですごくクールなサーキットだなと思って、このサーキットを走りまくっていたのを思い出したよ。だから実際にここを走るのがとても楽しみだ。

 シミュレーターで走ったけど、高速でサーキット全体がすごく楽しい。ストレートが多くてコーナーも幅広でいろんなライン取りができるから、オーバーテイクもしやすいだろう。もちろん、オーバーテイクがたくさん必要な状況にはならないことを願っているけどね(笑)。でも、走ったことがあるドライバーもあまりに昔過ぎてアドバンテージにはならないと思う」

 ターン8は当時のF1マシンでも十分にエキサイティングなセクションだったが、史上最速と言われる今のF1マシンで走ればどうなるのか。右方向に3G以上の激しい横Gが6秒も続くことになり、ドライバーの首にはかつてない負荷がかかる。

 ヘッドレストに首を支えるパッドをつけるかどうか? 木曜のパドックではそんな質問がひとつのトピックになった。

「僕はつけないよ。初めてF3のテストをした時、1日走ったあとに首を真っ直ぐ支えられなくなってパッドをつけたんだけど、それを父に笑われてしまったからね。それ以来、僕はパッドを絶対につけないようにしているんだ。