フェルスタッペンが狙う「中身のある」3位。トルコの名物コーナーに興味津々 (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Boozy

 タイヤに大きな負荷がかかるターン8があることもあって、今週末は最も硬いC1/C2/C3のコンパウンドが持ち込まれた。タイヤアロケーションも「C1が3セット」というポルトガルGPと同様となっている。

 さらにはポルトガルGPよりも低温のコンディションとなるため、よりいっそうタイヤを機能させるのが難しくなると予想される。F1マシン本来のパフォーマンスを引き出し切れないくらい、低グリップ環境下でのレースを強いられる可能性も高い。

 現実問題として、今のレッドブル・ホンダがメルセデスAMGに対抗することは難しいだろう。普通のレースなら3位というのが最大限の結果になる。

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 それにフラストレーションを募らせるのではなく、自分たちにやれることをやるしかない。1位・2位が無理だから、ただ淡々と3位を手にしてレースを終えるのではなく、同じ3位でも中身のある3位であるべきだとフェルスタッペンは言う。

「今シーズンはメルセデスAMGが速すぎるし、僕らにとって最も現実的なポジションはほぼいつも3位だ。だけど、実現不可能な結果に目を向けてフラストレーションを募らせたってしょうがない。

 僕は自分自身をプッシュして、このクルマで実現可能なかぎりの結果を手にすべく努力するだけ。ディナーに行って足手まといな奴のような立ち位置になるのは嫌だ。(トップ2から大きく離された)完全な3位で表彰台に立つのではなくて、どうせなら素敵なロマンチックなディナーがいい」

 このイスタンブールパークで最後に行なわれた2011年のトルコGPは、レッドブルがワンツーフィニッシュを果たしている。おそらくこれが最後の開催となるであろう2020年のトルコGPは、どんな内容、そしてどんな結果になるだろうか。

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