逆襲のホンダは手応え、王者トヨタに焦り。スーパーGTは混戦模様
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新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が遅れた2020年のスーパーGTも、ようやくもシーズン前半戦のラストを迎えた。第3戦を終えてGT500クラスは、トヨタ、日産、ホンダが1勝ずつ挙げる接戦の展開。そんな拮抗した状況のなか、第4戦が9月12日・13日にツインリンクもてぎで開催された。
圧倒的な速さで今季2勝目をあげたKEIHIN NSX-GT 第3戦までのドライバーズランキングは、au TOM'S GR Supra(ナンバー36)の関口雄飛/サッシャ・フェネストラズが3戦連続で表彰台を獲得して首位。2位には同じくトヨタ・スープラを駆るKeePer TOM'S GR Supra(ナンバー37)の平川亮/ニック・キャシディがつけていた。
第4戦の舞台となるツインリンクもてぎは、過去のレースを振り返るとトヨタ(レクサス)勢が強さを見せている。今回の公式予選でも、トヨタのZENT GR Supra(ナンバー38)がポールポジションを獲得。優勝候補の筆頭として注目を集めた。
しかし、いざレースが始まると、速さを見せたのはホンダだった。
スタート直後から、2番手のKEIHIN NSX-GT(ナンバー17)を駆るベルトラン・バケットが38号車に勝負を仕掛けた。GT300との混走で38号車のペースが鈍った瞬間を見逃さず、8周目のバックストレートで豪快にオーバーテイク。その後も17号車の快走は続き、レース後半を担当した塚越広大も快調に飛ばした。
とくに圧巻だったのはレース終盤。他車のアクシデントで落下したパーツを回収するため、セーフティカーが導入された。この時点で17号車は5秒以上のリードを築いていたが、たちまちその貯金はゼロとなってしまう。
しかし、17号車の塚越は虎視眈々と狙ってくる後続のプレッシャーを見事に跳ね返した。残り12周で再スタートが切られると猛スパートをかけて、わずか12周で7.7秒もの大量リードを築くことに成功。トヨタ勢に反撃の余地を与えず、第2戦以来となる今季2度目の優勝を果たした。
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