レッドブル・ホンダ、空力開発に迷い。2台リタイアも見せていた実力と光明

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Boozy

 大きな自信を持って望んだはずの開幕戦は、悲惨な結果に終わった。

 決勝で2台がリタイアし、ノーポイントに終わっただけではない。予選ではメルセデスAMGに0.5秒の大差をつけられ、マシン挙動も明らかにライバルのほうが上だった。

第2戦でリベンジを誓うレッドブル・ホンダ第2戦でリベンジを誓うレッドブル・ホンダ「マシンバランスは完全に満足できる状態ではなかったし、いくつかのコーナーはいいけど、ダメなコーナーもあって、そのせいでギャップは少し大きくなってしまった。それでも0.5秒というのは、かなり大きな差だ。それについてどう言えばいいか......そのギャップを縮めるべく全力でがんばるしかない」

 そう語るマックス・フェルスタッペンのマシンには、これまでとは異なる先端が丸みを帯びた形状のノーズが装着されていた。特徴的な開口部を除けば、全体的なフォルムやウイングステーはメルセデスAMGのそれに似ているとも言える。

 アレクサンダー・アルボンは、旧型ノーズを使用して0.4秒遅れ。ただし、このふたつのノーズは速い・遅いではなく、異なるフィロソフィ(哲学)に基づいて設計されたものであり、今後の開発の方向性を見据えたものだという。

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