MotoGPスズキが「バーチャル囲み取材」を開始。ライダーたちの今の思いは (6ページ目)
アレックス・リンスの囲み取材がzoom上で行なわれた 集まったのは、現場で顔なじみの各国ジャーナリストたち約20名で、取材はライダーを中心にいつものサーキットと同じような雰囲気になった。チームのプレスオフィサーがモデレータを務め、チャット画面上で挙手をしたジャーナリストを順番に指名して、Zoom上で選手との質疑応答が繰り返されてゆく。
この〈バーチャル囲み取材〉の最後に、リンスに対し、「この数週間のロックダウンで、ライダーとして、人間として、考え方や生き方を振り返るようなことはありましたか?」と訊ねてみた。
「本当に今は厳しい日々が続いていて、家の中でずっとトレーニングやゲームをしたり、犬と遊んだりする日々の連続だよ。誰も何もできなくて、まるでライダーたち全員が引退してしまったみたいな状況だね。将来、20年経って引退したあとに、今のこの時のことを振り返ったらいったいどんなふうに思うんだろう、と考えたりもするよ」
画面の向こうでリラックスした雰囲気のリンスからは、そんな言葉が返ってきた。
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