スーパーGTでも寂しい光景。トヨタ、日産、ホンダの仕上がり具合は? (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 そのなかで、初日はホンダNSX-GT勢が上位を独占する速さを見せた。

 クラス1規定では、エンジン搭載位置はコックピット(運転席)の前でなければいけない。つまり、本田はNSXの代名詞でもあったミッドシップ(コックピットの後部にエンジンを配置する)レイアウトを採用せず、規定に準拠したマシンを用意した。

 ただ、タイムでは速さを見せていたが、改善したい点もたくさんある模様だ。

「トップタイムを出せたのはうれしいことだけど、満足はしていない。もっと改善したいポイントはたくさんある。他メーカーとのテストメニューも違うだろうから、僕たちが優位なポジションにいるかどうかは判断できない」

 KEIHIN NSX-GT(ナンバー17)のベルトラン・バケットは初日にトップタイムを記録しても、他陣営を警戒していた。

 これに対して2日目に速さを見せたのが、今季GR スープラをベースにしたGT500車両を開発したトヨタ陣営だ。シーズンオフのテストでは「順調に周回を重ねている」という情報も聞こえていたが、2日目にはその本領が少し見える結果となった。

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