佐藤琢磨、インディカー11年目の挑戦。マシン変更をチャンスにできるか (3ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano
  • 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 昨シーズンよりフル出場は2台増え、10チームから24台が参戦。ドライバーの出身地は12カ国に及ぶ。エンジンはホンダが13台、シボレーが11台。インディ500にはグリッド数の33を上回るエントリーがされる予定で、そのなかには元F1チャンピオンのフェルナンド・アロンソの名前もある。

 昨年は、マクラーレンが1レースだけのためのプロジェクトを立ち上げたものの、まさかの予選落ちを喫したが、今年はアメリカのチームを吸収してマクラーレン・シュミット・ピーターソンとして出場。決勝進出とトリプル・クラウン(世界三大レース=F1のモナコGP、ル・マン24時間、インディ500での勝利)達成を目指す。

 佐藤琢磨のRLLからの3年目は、インディカー11回目のシーズンとなる。2017年にインディ500で優勝(当時の所属はアンドレッティ・オートスポート)、2018年にはポートランドで優勝、2019年はバーバー・モータースポーツ・パークのロードコースとゲイトウェイのショートオバールの合計2勝。3年続けて勝利を挙げている琢磨は、「今年も目標はチャンピオンシップコンテンダーとして戦うこと」と言う。

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