MotoGP3年目の中上貴晶がテストで予想外の苦戦。「ズキンとくる」 (4ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

「50~60パーセントに届かない程度、ですね。1月に小排気量のバイクやモトクロスに乗った時は『あ、けっこう大丈夫かな』と思ったんですが、実際にMotoGPのレーシングスピードや深いバンク角の操作ではなかったので、ちょっと誤算でした。痛みもあるし動きも悪いので、パフォーマンスの低さはちょっとビックリです」

―― 体調が万全ではない状態でも、今年使用するマシンのパーツ評価などはある程度進みましたか?

「今のようにパフォーマンスが低い状態だと、妥当な評価をできる水準の走りに自分がまだ達していないのですが、最低限の大きなモノについてはある程度、進めることができました。細かい部分は、もっと高いレベルで走れるようになるだろう次のテストで見極めを進めていく予定です」

―― 今年の中上選手は、昨年にマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)選手がチャンピオンを獲得した2019年型の仕様で走ることになります。バイクの印象はどうですか。

「ブレーキングのスタビリティに関しては、2018年型よりもいい印象がありますね」

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