こちらのホンダ勢は3連勝。酷暑のテキサスではゆっくり走るが勝ち! (2ページ目)
決勝は夜7時45分過ぎにスタート。PPからニューガーデンがトップを保ったが、タイヤのトレッド面が水泡状に剥離する症状(ブリスタリング)が起こり、後退した。テキサスのレギュレーションでは、ダウンフォースが少なく、タイヤが空転して表面の温度が上がりすぎてしまうのだ。まだ路面温度が高いレース序盤は、ほぼすべてのチームが同じ問題に悩まされた。インディ500ウィナーのパワーもマシンのハンドリングが悪く、ルーキーと接触してクラッシュ。リタイアという結果に終わった。
レースが進むにつれて路面の温度は下がっていく。しかし、テキサスの暑さは尋常ではなく、ゴール時でもまだ路面温度は37度だった。
多くのドライバーたちがブリスターに悩まされるなか、予選7位だったディクソンは、序盤は抑え気味に走行。徐々にスピードアップしていき、2回目のピットストップを終えた後にトップに立つ。そして、ひとりきれいなタイヤで走り続け、リードを10秒以上に広げた。
レース終盤にはアクシデントによるフルコースコーションが2度出されたが、いずれもリスタートでトップを守ると、そこからはスッとリードを広げ、悠々とゴールまで逃げ切った。先週のデトロイト・レース1でシーズン初勝利を挙げたばかりのディクソンは、2勝目をマークするとともに、これでポイントリーダーに躍り出た。
予選で強かったペンスキー勢は、セッティングも走り方もタイヤへの負担が大きく、宿敵ガナッシに完敗を喫した。それでもパジェノーが終盤のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)による猛アタックをしのぎ、2位でフィニッシュ。何とかシボレーの面目は保たれた。
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