2018.06.16

アロンソも参戦。ル・マン24時間の
トヨタは「負けたらヤバイ戦い」

  • 川喜田研●取材・文 text by Kawakita Ken photo by TOYOTA Gazoo Racing

 今年で86回目を迎えた伝統の一戦、ル・マン24時間の公式予選2日目が現地時間6月14日に行なわれ、フェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ブエミと共に「TOYOTA GAZOO Racing」の8号車を駆る中嶋一貴が、前日の予選1回目で自身が記録した3分17秒270を大幅に更新。3分15秒377をマークして、見事ポールポジションを獲得した。

予選でポールポジションを獲得したトヨタ。左からフェルナンド・アロンソ、中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ 中嶋のポールポジション獲得は、2014年に続いてこれが2回目となる。

 予選2番手には、同じくトヨタの7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ・ホセ・マリア・ロペス組)がつけ、悲願の初優勝を目指すトヨタが予選フロントローを独占。今回のライバルであるノンハイブリッドのLPM1勢に対し、トヨタTS050ハイブリッドの「速さ」をあらためて証明した。

 現地時間の午後7時から始まった予選2回目は、アクシデントが続発。セッション終盤の約30分が赤旗で中断になるなど、荒れ模様の展開だった。

 午後9時30分、予定より30分早く最後の「予選3回目」が開始されると、予選アタック用のニュータイヤを装着した中嶋のトヨタTS505ハイブリッドが早々にコースイン。1発目の計測ラップで最速タイムを叩き出す。

「遅いクルマに引っかからないように、できるだけ早めにピットアウトしました。それでも前に3台ほど入られてしまいましたが、インラップできっちりと3台を抜くことができたので、肝心のアタックラップではトラフィックに邪魔されず、ほぼクリアな周回でしたね。去年、可夢偉が記録したコースレコード(1分14秒791)には届かなかったけれど、路面状態も昨日の予選よりかなりよくなっていましたし、とりあえずポールポジションを取れたのはよかったです」(中嶋)

 今回のル・マンで最大の注目を集めるチームメイトのアロンソも「カズキは昨日の予選でもいい走りを見せていたので、今日も予選アタックを託すことにしたんだ。彼は見事に結果をもたらしてくれた。心から祝福したい」と、中嶋のポール獲得を称賛した。