2018.03.15

佐藤琢磨は追突され後退も、
インディカー開幕戦はホンダ勢が上位独占

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 ベテラン勢では、2014年チャンピオンでセントピーターズバーグ2勝のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が予選2位に入り、なんとか面目を保った。昨年度インディ500ウィナーの佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は予選5位。2012年チャンピオンで2014年インディ500ウィナーのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が予選6位だった。

 110周の長い決勝レースでも、ルーキーたちはスタートからベテラン勢と堂々と渡り合った。しかし、レースが終わってみると、トップ10でゴールできた者はゼロだった。

 予選3位だったキングはタイヤがパンクしたために壁にヒットし、サスペンションを曲げて後退を余儀なくされた。予選4位のレイストはターン3の壁にハードヒットしてレースを終えた。原因は少し前から出ていたギヤのトラブルにあったかのもしれない。2人の結果が悪かったのは、経験不足というよりも、不運に足を引っ張られたせいだろう。

 ポールスタートだったウィッケンズはトップを走り続け、優勝をほぼ手中に納めていた。しかし、いつものことながら、最速のドライバーが勝利を手にするとは限らない。

 ゴール目前のウィッケンズに次々と試練が襲いかかった。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)に対して持っていた3秒のリードは、別のルーキーのアクシデントによってフルコースイエローが出されて消し飛んだ。ウィッケンズは残り4周で切られたリスタートは完璧に決め、トップを守ったが、また1台がクラッシュし、再びフルコースコーションに。リスタートがもう1回行なわれることになった。