2018.02.10

Moto2&3を走る日本人ライダー5人。
注目は2000年生まれ

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

「自分では(表情の変化に)あまり意識をしていないんですが、今年はとにかく前向きに行こうと思っています。去年はデビューイヤーだったので苦労したこともたくさんありましたが、とにかくもう、いろいろと学びすぎるくらい学びました」

 そう言いながら、相好を崩した。

「精神面でいつも強さを保たなければならないということもそうだし、バイクの乗り方やメカニックたちとのコミュニケーションについても、たくさん学びました。2018年は一戦ずつしっかりと走りぬいて、毎戦トップテンには入りたいですね。今年は一輝も来たから、負けていられません」

Moto3に初参戦する真崎一輝 鳥羽がそう話す真崎一輝(まさき・かずき/RBA BOE Skull Rider Team)は、年が明けてから急転直下でフル参戦が決定した。佐々木や鳥羽とは同年齢の2000年生まれ。ともに切磋琢磨してきた彼らがMoto3クラスに昇格した後もRedBull MotoGPルーキーズカップを戦い、2017年のチャンピオンを獲得した。

 昨年の最終戦バレンシアGPにワイルドカード参戦した際には、上記のフル参戦3名よりも高い成績の10位に入賞する活躍を見せた。しかし、2018年のホンダ勢のシートはすでに埋まっていたため、FIM CEVレプソルインターナショナル選手権を戦いながらMoto3クラスに数戦スポット参戦する予定だった。ところが、KTM勢の現チームで参戦予定だった選手が急遽引退することになり、チャンスが巡ってきた。

「ホンダではなくKTMなのでずっと悩んで決められなかったんですが、正月におみくじをひいたら大吉だったので、『これはもう行くしかない!』と決断しました。去年の最終戦が10位だったので、今年は毎戦できる限り10位以内を狙いたいし、表彰台も目指したいです。

 アジアタレントカップからずっと一緒に走ってきた歩夢や海渡が去年苦戦しているのを見ているので、Moto3クラスが厳しいことはもちろんわかっています。それでも、目指すべきところはしっかり目指したいし、日本人選手に勝つだけではなくて、ヨーロッパの選手たちも含めて、誰よりも前に行く気持ちでがんばります」

 過去の歴史を見ても、ライバルに恵まれる世代は、ともに切磋琢磨しながら名勝負を展開し、高い成績を収めてきた。2018年はMoto3を戦う若い日本人ライダーたちにとって、果たしてその端緒のシーズンとなるだろうか。

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