「がんばった」9位で終幕。ホンダとマクラーレンの明日はどっちだ? (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「実力不足というかパフォーマンスが足りなかったのは認めざるを得ませんけど、シーズン後半戦には信頼性もパフォーマンスも上がってきていましたから、そういう意味ではよくがんばってきたなと思います。ただ、レースは結果がすべてですから、ペナルティも含めてレースをうまくまとめられなかったのは残念でした。でも、実力的には中団を争えるレベルまで来ています。ですから、むしろよくここまでがんばったなというほうが今の気持ちです」(長谷川総責任者)

 第19戦・ブラジルGPと同じく、ドラッグ(空気抵抗)の大きさを気にしているマクラーレンは金曜フリー走行でレスダウンフォースのセッティングをトライし、最高速は他チームと完全に同等の325km/hまで出してみせた。だが結局は、やはりダウンフォースをつけてコーナーを優先するほうがMCL32にとっては速いということに落ち着いた。

 その結果、土曜には最高速は316km/hまで下がってしまったが、よくも悪くも、ダウンフォースをつけてハンドリングと低速コーナーからの立ち上がり加速で稼ぐのがMCL32にとっては最良なセッティングだった、ということだ。それが、この最後の2戦でのトライで辿り着いた結論だった。

 また、予選では別の問題もあった。

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