2017.11.15

ウイング立てて直線伸びず。
なのにアロンソはホンダ批判という理不尽

  • 米家峰起●取材・文・撮影 text & photo by Yoneya Mineoki

 第19戦・ブラジルGP予選後の技術ブリーフィングを終えて、フェルナンド・アロンソはスタッフ間の会話用インターコムを外してからこう言った。

「これはダウンフォースつけ過ぎなんじゃないか? これじゃ明日のレースでは抜けないし、相当厳しいだろ?」

マクラーレンのウイングはロゴがはっきりわかるほど立っていた

 予選は7位。ダニエル・リカルド(レッドブル)のグリッド降格でひとつ繰り上がるが、前にはフォースインディアのセルジオ・ペレス、後ろにはウイリアムズのフェリペ・マッサと”直線番長”に挟まれている。

 しかし、アロンソが最高速を気にしてダウンフォース量を指摘した理由は、そればかりではなかった。

 マクラーレンは金曜日にダウンフォースを軽めに抑えたセットアップをトライしていた。その時点ではアロンソの最高速が325.8km/h、ストフェル・バンドーンが327.3km/hまで伸びていた。予選の最高速に照らし合わせれば、全体で8番手にあたるスピードだ。つまり、非力なホンダ製パワーユニットといえども、セットアップによってはこのくらいの最高速は出るのだということが証明された。

 しかしMCL32は、そのダウンフォース量では満足のいく挙動を確保できなかった。結果、土曜日にはいつも通りダウンフォースをしっかりとつけて、コーナーは安定して速いが、最高速はアロンソが316.2km/h、バンドーンが315.5km/hと、それぞれ10km/h前後下がってしまった。