2017.11.08

エンジン側の努力は完全スルー。
アロンソがホンダを褒める日は来るか

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「この3年間で初めて、僕らがベストマシンだったと思う」

 第18戦・メキシコGPの予選Q1で、トップのルイス・ハミルトンから0.192秒差の5番手タイムを刻んだフェルナンド・アロンソは、予選を終えてそう言った。

メキシコGPでアロンソは上位に食い込める手応えを感じていた「自分たちがどこでどれだけ稼ぎ、(パワー不足による)ストレートでの不利でどれだけ失っているかはわかっている。それを計算すれば、トップのメルセデスAMGより圧倒的に速かったことになるんだ」

 アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで、マクラーレン・ホンダは決して遅くはなかった。ただ、「車体はベスト」というのは明らかに言い過ぎだ。冷静なドイツメディアなどからは「本当にそう思うのか?」と突っ込まれる場面もあったが、アロンソは持論を曲げなかった。それだけ、コーナリングのフィーリングは心地よく、マシンはレスポンスよく走ってくれたのだろう。

 しかしQ1で5番手だったのは、10台ものマシンが1回しかタイムアタックを行なわないなか、アロンソは2回目のフルアタックを敢行したからでもある。

 メルセデスAMGはQ1こそトップだったが週末を通してマシンに速さがなく、最終的にフロントローに並んだフェラーリとレッドブルはQ1でウルトラソフトより0.6秒も遅いスーパーソフトを履いてアロンソより速いタイムを刻んでいた。つまり、それだけで実際には彼らと0.6秒以上の差があったことになる。