4度目の世界王者ハミルトンが心技体を極めた「ヴィーガン生活」とは (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 生まれ持った巧みなドライビングもさることながら、それを進化させ続けている。何度頂点に立とうとも、成長するための努力を惜しまない。派手なライフスタイルばかりが取り沙汰されがちなハミルトンだが、速く走るための努力は徹底している。それも、ただ長々とやればいいというものでもない。

「この5年間、ずっと同じエンジニアとともに戦ってきているけど、そのコミュニケーションや仕事の進め方など、僕らの関係は今も常に進歩し続けている。たとえば僕がファクトリーに行けば、そこでいろんな作業を行ない、さまざまなことを変えて改良が進められる。マクラーレンのときは正直言って、ファクトリーに行っても時間の無駄だと言わざるを得なかった。僕は5時間もミーティングをやっていられるような人間じゃないからね。

 でも、このチームにやってきて、僕の日々の使い方は変わり、そのすべてをフルに生かせるようになったんだ。今は毎週ひざを突き合わせて、何を改良すべきか、何をどうすべきかを話し合い、トライ&エラーを繰り返しながら物事を改良している。それが大きな後押しになったんだ」

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