総合力を試される鈴鹿で11位。これがF1ホンダ3年間の到達地点だ (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 結局のところ、信頼性も含めての総合力――。タフな鈴鹿でこうした綻(ほころ)びが出てしまった、ということになる。

 アロンソはグリッド降格ペナルティを受けて最後尾スタートとなり、望みは9番グリッドに繰り上がったストフェル・バンドーンに託された。

「僕は9番グリッドから新品のタイヤを履いてスタートできる。とてもいい条件で決勝に臨むことができるんだ。Q3に進まなかったことはいい結果だと言うべきだろう。レースペースは悪くなさそうだし、なんとかポイントを獲れればと思う」(バンドーン)

 アロンソが10位に入りQ3に進んだことで、11位に終わったバンドーンは新品タイヤで決勝をスタートできる。Q2タイム記録時に履いていた中古タイヤでスタートしなければならないQ3進出者たちと比べ、有利な状況だった。

 しかし、その期待はスタートからものの10秒で打ち砕かれてしまった。混雑した1~2コーナーでアウト側に振ったバンドーンは行き場を失い、接触して押し出されて最後尾まで落ちてしまったのだ。

「スタート自体はまずまずで問題なかったんだけど、ターン2に飛び込んでいくところでみんながスペースを見つけてなんとかしようという状況になっていて、3台が横に並んで入っていくような状態だった。そこで僕はキミ(・ライコネン/フェラーリ)にヒットされてしまったんだ。彼が意図的にやったとは思わないし、よくないタイミングでよくない場所にいただけのことだと思う」

4 / 7

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る