総合力を試される鈴鹿で11位。これがF1ホンダ3年間の到達地点だ (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

「我々は(現段階の現実的な目標として)常にトップ3の下の7位・8位を目指していますが、ここではやはりフォースインディアが強かった。エンジンとしてはパワー負けした感はあります。(直線主体の)セクター3で負けていますからね。そこはやはり悔しいです」(長谷川総責任者)

 2台ともシャークフィンのTウイングやガーニーフラップを外すなど空気抵抗の削減に務め、フェルナンド・アロンソのマシンは高速サーキットで使用してきた軽い仕様のフロントウイングまで装着した。

 その結果、同じ非力なルノー製パワーユニットを搭載するレッドブルのマックス・フェルスタッペンとほぼ同じ車速のマシンに仕上がったが、ラップタイムでは1.002秒の差をつけられた。これが、今のマクラーレン・ホンダとレッドブルの差だった。

 金曜の夜、マクラーレン・ホンダのピットガレージだけ、遅くまで明かりが灯っていた。

 フリー走行後のマシン解体と整備作業を終えて、ふたたび組み直したマシンにハイドローリック圧(油圧でギアボックスやスロットルなど様々なものを作動させるためのシステム)低下の症状が出た。どこからハイドロが漏れているのか特定に時間がかかり、それがパワーユニット内だと判明したのは深夜11時を過ぎてからだった。

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