悪質ファンの態度に闘志メラメラ。マルケスが逆転勝利でドヴィに並ぶ (2ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 さらに、「レース中に一時は『チャンピオンシップを考えると2位でもいいかな』とも思ったけど、考え直した。優勝を目指せる手応えがあったし、(優勝と2位の得点差の)この5点が最終戦のバレンシアで影響するかもしれないから」とも話した。

 一方のペトルッチは、「マルクは最終ラップに強いのがわかっていたから、レース途中で3~4回ほどギャップを開こうとしたけれども、差を作れなかった。今日(の難しいコンディションで)はトップを維持することだけでもきつかった」と話す。

 そして、「最終ラップでは(前を奪った)マルクが少しはらんだようだったので、インを差そうと思ったら離れてしまった。その後のコーナーでもまた彼がはらんだように見えたので、もう一度インを狙ったら、さらにどんどん離れていった(笑)。最終ラップまで僕がレースをリードしていたので、2位になってしまったのは少し残念だけど、ずっと攻めた結果なので悔いはない。今日のマルクは勝つだけの走りをしていた」と勝者を称えた。

 今回のマルケスを優勝へと奮い立たせたのは、エンジンブローのためにリタイアした前戦シルバーストンの埋め合わせが必須であるという思いと、さらには完全アウェーという土地柄も大きく影響をしていたようだ。

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