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ホンダ復権へ。鈴鹿8耐に初参戦の
ジャック・ミラー独占インタビュー (3ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

―― 8耐では1台のバイクを3名のライダーが共有します。マシンセットアップの煮詰め方は、どんな方針で進めているのですか。

ミラー 今のところは、タクミ(高橋巧)のセットアップで走っているんだ。ほとんど何も変える必要がなくて、すごく順調に進んでいるよ。タクミは長年このバイクに乗ってきて、特性についても一番よく理解しているから、僕もそれに合わせている。チームもがんばってくれているので、うまく適応していると思うよ。

―― セットアップ面で、ここだけは譲れない、というポイントはありますか。

ミラー 別にないな。あえていえば、ステップが微妙に高い程度かな。僕自身の好みとしては、もう少し低いステップ位置で乗り慣れているからちょっと姿勢が高く感じるけど、十分に馴染むことのできる範囲内だし、それ以外はまったく問題ない。僕たち3人はタクミもタカ(中上貴晶)もほぼ同じ背格好なので、作業は楽なんだ。チームによってはけっこうライダーの身長差があって、セットアップの落としどころにも苦労するみたいだから、その意味では僕たちはラッキーだね。

―― MuSASHi RT HARC-PRO.Hondaチームでは、2年前にケーシー・ストーナー氏、昨年はニッキー・ヘイデン選手が8耐に参戦しています。そのシートに今年は自分自身が座ることになった心境はいかがですか。

ミラー すごく名誉なことだ。8耐で何度も優勝経験のある強豪チームから自分が参戦できるなんて、本当に最高の気分だよ。だからこそ、今年は勝利を掴み取る力になりたい、自分の走りで彼らに貢献したいと思っているんだ。

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