琢磨40歳、エリオ42歳。インディカーを席巻する「おっさん」の底力 (4ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 カストロネベスは年間ランキング2位には4回もなっており、チャンピオンと2点差でランキング3位になったこともあった。レースでの2位フィニッシュの回数も歴代2位の多さで、今年のインディ500では歴代最多タイとなる3回目の2位フィニッシュを記録した。そのインディ500の直後に彼は言った。

「年齢は単なる数字でしかない。あっちも40歳ぐらいのはずだ」

 "あっち"というのは、カストロネベスとのバトルを制してインディ500初優勝を果たした琢磨のことだ。

 今シーズンも、もう残すところ6レース。ポイントリーダーのディクソンと2位につけるカストロネベスの差は僅かに8点。"チャンピオンになれるドライバーはキャリアの早い段階でそれを達成する"と言われるが、カストロネベスがその通説を覆し、42歳で初タイトルを獲得することも十分に考えられる。

■モータースポーツ 記事一覧>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る