シボレーに逆転されたホンダ。注目のインディ500でスカッと勝てるか (3ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 特にレースモードでのホンダ勢のパフォーマンスは悪くない。ハードとソフトの2種類あるタイヤをいかにマネジメントするかなど、作戦がピタリとはまれば、ホンダ勢のチームにも優勝を重ねる可能性は十分にある。

 ガナッシのホンダ移籍でシボレー軍団はエントリー数が激減し、活動を休止したチームもあったため、レギュラー21台の内訳はホンダ13台に対してシボレーは8台と少ない。ペンスキー以外のチームを見ると、エド・カーペンター・レーシングはオーバルでは優勝争いに絡む可能性を持っているが、もうひとつのAJ・フォイト・レーシングはガナッシのホンダ行きが決まり、トレードされるかたちでシボレー陣営に移った。マシンへの習熟度は浅く、ドライバーからエンジニアまでの大幅な体制変更も時期的に重なり、活躍を期待しにくい状況になっている。

 これに対してホンダ勢は、ここまで規模の小さい2チームが1勝ずつをマークしている。さらにビッグチームのアンドレッティ・オートスポートとチップ・ガナッシ・レーシング・チームズが勝利を記録することとなれば、シボレー対ホンダのバトルはさらにヒートアップすることになる。

 昨年、設立50周年を祝ったチーム・ペンスキーは今季、自らのチーム史上で最も強力な体制を整えている。4人のドライバーたちはいずれもチャンピオン候補と言っていい。

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