2017.05.17

馬力アップでアロンソも手応え。
ホンダの「改善」が、ようやく第1歩

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 予選7位――。フェルナンド・アロンソマクラーレン・ホンダのマシンを駆って、母国スペインで驚異的な走りを見せた。

 もちろん、それはミラクルでもミステリーでもなく、技術的な裏づけによって評価されるべきものだ。つまり、マクラーレン・ホンダはこれだけ進化を果たしてきたのだ。

驚異的な走りで3強に次ぐ予選7番手に食い込んだアロンソ「アップデートはきちんと機能してくれたし、風が強くてトリッキーな今日のコンディションでも、僕はクルマに自信を持って走ることができた。クルマの挙動はとてもよかったんだ。だから予選のアタックでさらにコンマ数秒を縮めるための自信を与えてくれた。おかげで走るたびにどんどんリスクを負って攻めることができたんだ」

 ヨーロッパに戻りシーズンが本格的に始まる第5戦・スペインGPに、マクラーレンはより複雑なフォルムとなったフロントウイング、コンパクトに絞り込んだリアカウル、空力効率を高めたリアウイング、さらにディフューザーの小改良など、さまざまなアップデートを持ち込んだ。

 ホンダもICE(エンジン本体)の開発を制限する封印がなされていない範囲で吸気系とインジェクターを刷新し、「スペック2」へと進化させてきた。これだけでラップタイムにして約0.13秒、出力にして10kW(約13.6馬力)近い性能向上を果たしたという。一般的なパワーユニットの年間を通しての向上幅が30~50馬力だから、これは決して小さな進歩ではない。