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序盤戦で見えたF1ホンダの悲しすぎる現実。
勝負は夏休みまで我慢 (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 車体面でも、中国GPからようやくフロントウイングが2台分揃ったが、新型リアウイングは失敗に終わって使えず。バーレーンにはアロンソ車にだけ新型翼端板が投入されたが、2台のタイム差は0.259秒でしかなく、ザウバーのパスカル・ウェーレインにも敵わなかった。

 今までは他車の脱落のおかげでQ2進出を果たし、決勝は序盤のポジションアップとドライバーのがんばりで入賞圏を走っていたに過ぎない。開幕3戦目になって徐々にライバルチームや新人ドライバーたちが本来の力を発揮し始め、マクラーレン・ホンダの順位も実力どおりの場所に落ち着き始めただけのことだ。

「今日の僕らは、メルボルンや上海と比べてもペースが遅かった。ロシアもパワーがとても重要なサーキットだからタフなレースになるだろうし、インプルーブ(進歩)し続けていくために全力で戦うしかない」(アロンソ)

「シーズン開幕前からパフォーマンスだけでなく、信頼性の面でも厳しいだろうということはわかっていた。でも、僕はチームと良好な関係を築いているし、チームがいずれこの問題を解決してくれることはわかっている。それがいつになるか、現時点で言うことはできないけど、いつか解決できることは間違いない。今はタフだし楽しいものじゃないけど、これが僕らの現状なんだから仕方がないんだ」(バンドーン)

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