傑作か? 失敗作か?今季のF1参戦10チーム&マシンを一挙公開 (10ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

ザウバー・C36ザウバー・C36(10)ザウバー
【ドライバー】マーカス・エリクソン(26歳・スウェーデン)/パスカル・ウェーレイン(22歳・ドイツ)

 F1参戦25周年を迎えるザウバーは、スウェーデンのテトララバル社(本社所在地はスイス)を中心とした投資ファンドの買収によって、ここ数年の低迷の原因となっていた資金難を脱出。緩やかな復調カーブを描こうとしている。資金難の間に続いた人材の流出に歯止めをかけ、今季は昨年型フェラーリ製パワーユニットを使うことで効率的なマシン開発に専念し、来年のさらなる飛躍につなげようという構えだ。

 チーム創設者であるペーター・ザウバーは引退したが、弁護士の資格も持つモニシャ・カルテンボーンはチーム代表兼CEOの職にとどまり、ヨルグ・ツェンダーをWECに参戦していたアウディからテクニカルディレクターとして迎えた。

 マーカス・エリクソンは母国スウェーデンからの資金的支援もあり、在籍3年目を迎えることになった。F1以前は2009年に全日本F3選手権で王者になっており、彼のマネージメントを担うエイエ・エルグもかつて全日本F2選手権やF3000選手権に参戦するなど、日本とのつながりが深い。チームメイトには、メルセデスAMGの育成ドライバーであるパスカル・ウェーレインがマノー消滅に伴って加入。強敵を僚友に迎え、エリクソンにとっても正念場となるだろう。

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