がんばったぞ、F1ホンダ。
2年目のポジティブ要素をちゃんと褒めよう (4ページ目)
世間では、メルセデスAMGとホンダのPU(パワーユニット)の間には大きな性能差があると思われているかもしれないが、実際にはそれほど大きなものではない。シーズン終盤の時点でいえば、4メーカーのPUがほぼ同じくらいの差で分布し、それぞれの差はラップタイムにして0.1~0.2秒程度だというのがF1チーム関係者たちの分析だ。
長谷川総責任者も、この分析結果に同意する。
「えぇ、それくらいだと思います。メルセデスAMG製PUと比べて1秒とか1.6秒も離れているほどの差はありませんし、(一部で言われたような)100馬力も離れているというようなことは当然ありません。もしそんなに差があったら、少なくとも我々が(メルセデスAMG製PUを積む)ウイリアムズに勝つことはないですから。シーズンの最後には、我々もルノーにかなり近いところにいたと思います」
F1のパドックでは、メルセデスAMGとフェラーリのPU性能差は0.1秒と言われていた。つまり、最大出力にすれば10数馬力程度の差しかないということになる。
「性能差というのは、外から見た加速の差で測っているわけですけど、たとえばスペック3になってからは、直線の加速性能では我々もレッドブルにも負けていません。ただ、彼らのほうが間違いなく空力性能がいいでしょうから、そこは単純に比較できないところでもありますし、はっきりとはわからないですね。ルノーワークスとレッドブルの差が大きいので読みにくいというのもありますし、実はウチもそれほど負けてないということもあり得るかもしれませんが」
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