大逆転なるか。室屋義秀がエアレース今季最終戦で年間表彰台を狙う (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

昨年の最終戦は4位。今年はそれ以上の成績を残せるか (c)red bull昨年の最終戦は4位。今年はそれ以上の成績を残せるか (c)red bull チームの分析担当を務めるベンジャミン・フリーラブは、第7戦を終えた後、晴れやかな表情で「負けはしたが、最後のフライト(ラウンド・オブ・8)はすごくよかった」と語り、自信ありげにこう続けた。

「ヨシはすごくいい状態にある。昨年もラスベガスでは好結果を残しているし、ヨシにとって最終戦は勝つチャンスのあるレースになると思う」

 その自信は、現地ラスベガスに入ってからも変わらない。フリーラブは「第7戦から短期間ではあったが、機体の改良もいくつか施した。機体の仕上がりはかなりいい」と、笑顔で語る。

 もちろん、パイロットの室屋もコンディションはいい。第7戦が終わった後も、室屋はアメリカに残り、フリーラブの活動拠点であるカリフォルニアで、機体の調整と自らのトレーニングを重ねてきた。

「前のレースが終わってから4、5日オフにしてリフレッシュした後は、ずっと飛んでテストしてきたので機体の状態はいいし、僕自身も移動や時差がないので、体がかなり楽。インディよりも安定して飛べる状態にある」 

 室屋は穏やかな表情でそう語る。

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