カル・クラッチローがMotoGP初優勝
なんと英国人は35年ぶり (3ページ目)
チェコGPの決勝レースは濡れた路面でのスタートとなった 今回のレースに話を戻せば、金曜日と土曜日の走行はドライコンディションで推移し、決勝レースの行なわれる日曜日が朝から雨になった。特に朝の時間帯は大粒の雨が降り続くなかで、午前9時40分から20分間のウォームアップ走行が行なわれた。レースウィーク初のウェットセッションで水量が多いなか、選手たちは限られた時間でタイヤの見極めとウェット用のセットアップを行なった。
決勝レースが始まる午後2時には雨は上がっていたものの、路面は濡れており、スタート後にふたたび雨が降り始めるかもしれないという予測も飛び交った。このまま路面が乾いていけば、レース中に別タイヤのマシンへ乗り換える「フラッグトゥフラッグ」の展開になるだろう。
そう予測した多くの選手は、初期作動性は優れる一方、タイヤライフが短いソフト側のコンパウンドを選択した。あるいは雨がふたたび激しくなれば、このソフト側レインタイヤが正解になる可能性もある。だが、クラッチローのチームは路面状態の推移や天候の変化を予測し、前後ともハード側コンパウンドのタイヤを装着して決勝に臨んだ。
10番グリッドからスタートしたクラッチローは、レース序盤にタイヤの作動性に苦労して15番手まで下げたものの、徐々にラップタイムを上げていき、前にいる選手を次々とオーバーテイクしてポジションを上げていった。
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