2016.07.21

佐藤琢磨がドッグファイト。トロントで予選20位から今季最高5位へ

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano
  • 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

インディカー・シリーズ第12戦トロントで5位に入った佐藤琢磨 今シーズンは序盤から、シモン・パジェノーのチャンピオンシップ獲得が決まってしまったかに見えたインディカー・シリーズ。チーム・ペンスキー入りして2年目のフランス人ドライバーは、開幕5戦で3勝、2位2回という強烈な先制パンチでランキング2番手以下を突き放した。

 しかし、シーズンを通して同じペースを保つことはできなかった。インディ500(第6戦)は19位に終わり、デトロイト/レース1(第7戦)とロード・アメリカ(第10戦)で13位。「チャンピオンまっしぐら!」という勢いは、もはや感じられなくなった。

  1人が失速すれば、代わりに勢いづく者が現れる。それがパジェノーのチームメイト、2014年インディカーチャンピオンのウィル・パワーだった。開幕戦の 予選でポールポジションを獲得しながら体調不良で決勝不出走となってしまったオーストラリア人は、シーズン8戦目のデトロイト/レース2でようやくシーズ ン初優勝を手に入れ、ロード・アメリカ、そして7月17日の第12戦のトロントでも優勝を果たした。

 デトロイト/レース2からの4戦で3勝、アイオワでは2位。優勝数でパジェノーと並び、パワーは「残り5戦、全部が得意なコース。逆転チャンピオンは十分に可能だ」と自信を見せる。