ついに「勝てる日本人ライダー」を証明。
中上貴晶がMoto2初優勝

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira  竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 このとき、2番手を走行していたザルコは、「自分の前の選手たちをオーバーテイクして2番手になったときに、タカが大きくリードしているのが見えた。捕まえられるかなとも思ったけれど、リスクを冒したくなかったし、追い上げるには時期が遅すぎた。今日のレースでは、チャンスを最大限に活かしたのがタカだったのだと思う。ファンタスティックなペースで走っていたし、本当に強かった。祝福したい」と、ライバルの勝利に潔くエールを贈った。

 中上自身も、レースを掌中に収めてコントロールできていた、と振り返る。

「今回のレースウィークではアベレージタイムがよかったので、フリープラクティスのときと同じように走れば絶対に勝てるという自信がありました。ザルコとのギャップもどんどん差が開いていったので、これはもらったな、という手応えでしたね。

 唯一の心残りは、(赤旗中断になったために)チェッカーフラッグを見られなかったことだけど、(残り1周半が継続していたとしても)優勝は間違いなかったと思います」

 レース進行の関係で今回は逃してしまったチェッカーフラッグを受けるためにも、中上にはできるかぎりすみやかに次の優勝を獲得してほしいものである。

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