2016.04.20

ホンダを覆う「どんよりした空気」。
2台完走もドライバーは不満顔

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 中国GPのレース後、マクラーレン・ホンダのエンジニアルームはどんよりとした空気に支配されていた。椅子の背に身体を預けて呆然とする各ドライバーの両脇を、レースエンジニアとパフォーマンスエンジニア(データ分析担当)が取り囲んで諭すように語りかけるが、ドライバーたちから納得の表情はうかがえない。

浮かない表情で中国GPを後にしたフェルナンド・アロンソ「弁解の余地なく、今の実力を忠実に反映したのが、この結果だと思います。去年のようにパワーユニットのトラブルに足を引っ張られて、セットアップが決まらずに力を出せないということではなく、力を出し切ってのこの結果ですから、なおさら残念です」

 ホンダの長谷川祐介F1総責任者は、12位・13位という入賞圏外で終わったレースをそう表現した。それは、マクラーレン・ホンダのスタッフ全員に共通した思いであり、だからこそレース後の技術ミーティングを終えたエンジニアルームは、茫然自失ともいえる雰囲気に包まれたのだ。

 雨と赤旗に翻弄された土曜日には、ポジティブな雰囲気があった。

 アタックの最中に赤旗が提示されてQ3進出のチャンスを断たれたとき、両ドライバーともに悔しそうに唸るような声を上げた。フェルナンド・アロンソは「ア~~~、ア~~~ッ!」と怒りをぶつけるように呻(うめ)き、ジェンソン・バトンは「冗談だろ!?」と言った。