エアレース開幕戦は大波乱。まさかの失格者続出に室屋義秀も困惑 (6ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 それでも、努めて気持ちを切り替えるように、室屋は「勝てるレースだったので、悔しいは悔しいけど、フライトはかなり安定していたと思うし、シーズン初戦としては悪くなかった」と言い、難題攻略にも自信をうかがわせる。

「逆に言えば、みんなが引っ掛かっている間に、自分がそこ(Gの計測システムへの対応)をクリアできたら、かなり有利になる。さすがにまだ答えは出ていないけど、次戦まで、まだ1か月あるからセットアップできるだろう」

 4月23、24日、オーストリアのシュピールベルグで開かれる第2戦。これが、千葉での第3戦(6月4、5日)の前に行なわれる、最後のレースとなる。地元での大一番を前に、確かな浮上のきっかけをつかんでおきたいところだ。

■レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ第1戦(アブダビ)最終順位
1位 ニコラス・イワノフ(フランス)
2位 マティアス・ドルダラー(ドイツ)
3位 フランソワ・ルボット(フランス)
4位 カービー・チャンブリス(アメリカ)
5位 マイケル・グーリアン(アメリカ)
6位 ピート・マクロード(カナダ)
7位 室屋義秀(日本)
8位 マット・ホール(オーストラリア)
9位 フワン・ベラルデ(スペイン)
10位 ハンネス・アルヒ(オーストリア)
11位 ナイジェル・ラム(イギリス)
12位 ピーター・ポドランセック(スロベニア)
13位 ペトル・コプシュタイン(チェコ)
14位 マルティン・ソンカ(チェコ)


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