【エアレース】今季2度目の表彰台。室屋義秀、最終戦で初優勝へ! (4ページ目)
とはいえ、実のところ、ファイナル4でのフライトでは、室屋は鬼門の第8ゲートでパイロンヒットを犯している。それまで完璧なまでの美しいターンを披露していた室屋の機体が、このときだけは水平になった瞬間わずかに右へ流れ、翼がパイロンを切り裂いたのだ。
しかし、そこにすら手応えがあったと室屋は言う。
「第5戦の(ファイナル4で犯した)ペナルティは無駄に攻め過ぎた結果だが、今回はパイロンヒットする可能性も分かっていながらチャレンジした。少し風に流されたこともあってぶつかってしまったが、いいチャレンジだった。フライト全体がコントロール下にあったという意味では、前回よりもいい3位だったと思う」
第7戦の優勝はポール・ボノム(中央)。2位にマット・ホール(左)、3位に室屋(右) ©red bull 第6戦での失敗を補うかのように、第7戦で多くの収穫を得た室屋。それでも勝負と見定めたラスト3戦のうち、まだひとつが残っている。室屋はきっぱりと言う。
「最終戦のラスベガスでは勝ちにいきたい。ラスベガスのコースはフォートワースと似ているので、この機体に合っているし、勝つチャンスだと思う。ファイナル4で1位になるのはなかなか難しいが、目一杯プッシュして(攻めて)優勝したい」
今季最終戦は10月17、18日のラスベガス。来季へつながる手応えをより確かなものにするべく、室屋は2015年ラストレースを美しく勝ち切ろうとしている。
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