2015.05.05

【MotoGP】36歳ロッシが完全復活。見えてきた2015年の勢力図

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

「今日はホルヘの日だったよ」

 第4戦スペインGPの決勝レースを2位で終えたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は、自分たちを一方的に引き離して優勝を飾ったホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ MotoGP)に対して簡潔な賞賛の言葉を贈り、完敗を認めた。

スペインGPの優勝はロレンソ(中央)。2位にマルケス(左)、3位にロッシ(右) 実際、ロレンソは今回のレースウィークの金曜午前フリープラクティス1回目から、他を圧倒する速さと高い安定感を発揮し続けた。ほぼ全セッションでトップタイムを記録し、土曜午後の予選ではサーキットの最速タイムを塗り替えてポールポジションを獲得。日曜午後の決勝レースでも最速ラップ記録を更新しながらあっという間に後続を引き離し、完全にレースをコントロール。終わってみれば、過去の総レースタイム記録を20秒上回るという圧倒的なペースだった。

 ロレンソは開幕戦から第3戦まで4位、4位、5位と、不振とは言わないまでも微妙な噛み合わなさで表彰台を逃していた。だが、今回のスペインGPはホームグランプリということもあり、自分の持ち味を最大限に発揮して今季初優勝。満を持してチャンピオン争いの舞台に踏み込んできた印象を強くする勝ちっぷりだった。

 これで2015年シーズンはチャンピオン候補たちが、一度は優勝を収めたことになる。開幕戦カタールGPと第3戦アルゼンチンGPはバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ MotoGP)、第2戦アメリカズGPはマルケス、そして第4戦はロレンソが優勝した。