2015.04.30

【F1】メルセデスAMGを猛追。フェラーリはどこが進化した?

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 第4戦バーレーンGP決勝の56周目、ターン1を曲がりきれなかったニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)をキミ・ライコネン(フェラーリ)が抜き去った瞬間、メディアセンターでは歓声と拍手が沸き起こった。

 この結果、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝はしたものの、フェラーリが2位表彰台を得た(3位はロズベルグ)。フェラーリは、第2戦マレーシアではセバスチャン・ベッテルがメルセデスAMG勢を寄せつけない完全勝利を挙げており、開幕戦オーストラリアと第3戦中国でも3位表彰台を獲得していた。

バーレーンGPの結果は、優勝がハミルトン(左からふたり目)、2位ライコネン(左)、3位ロズベルグ(右) メルセデスAMGから見れば、開幕戦のオーストラリアGP、第3戦の中国GP、第4戦バーレーンと、4戦中3回で優勝しているとはいえ、もはや昨年のような圧倒的優位にはなく、フェラーリからの突き上げを喰らっている。

 世界中のファンが求めているのはメルセデスAMGのワンサイドゲームではなく、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのチームメイト同士の一騎打ちでもない。そこにベッテルやライコネンといった”役者”が入り乱れて争う白熱のレースだ。そして、2015年シーズンの序盤戦でそれが現実のものとなっている。

 メルセデスAMGのモータースポーツ責任者、トト・ウォルフは語る。

「フェラーリの速さは開幕前テストでもオーストラリアでも見えていなかった。ただし開幕戦で興味深かったのは、セバスチャンがフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)に抑えられていたということだ。もし抑えられていなかったら(30秒差ではなく)もっと接近していたはずだ。それが最初の予兆だった。フェラーリはレースごとに進歩している。レースペースだけでなく予選ペースでも速さを増してきている。今季の彼らの開発ペースは非常に印象的だ」