2014.03.06

【F1】開幕前テスト終了。現時点の勢力図はどうなっている?

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 もし今日2014年開幕戦が行なわれるとしたら、メルセデスAMGとウイリアムズでポールポジション争いが繰り広げられることになるだろう。開幕前の計3回12日間の公式テストを終えた現段階で、速さで一歩リードしているのがこの2チームであることは間違いないからだ。

テスト走行で上位のタイムを記録し続けたメルセデスAMG 両チームとも、バーレーンテスト最終日に行なったタイムアタックが失敗だったにも関わらず、4日間全体のベストタイム上位を独占した。ウイリアムズに至っては、トラブルでアタックラップがフイにならなければ昨年のバーレーンGPのポールタイムに迫る1分32秒台を記録できると踏んでいたほどだ。

 フェラーリがどんなに頑張っても1分34秒台しか出せず、ルノー勢に至ってはフルパワーでマシンを正常な挙動にすることすらできずに35秒台後半が精一杯であったことを考えると、この差は非常に大きいと言わざるを得ない。

 現時点で勢力図を占うならば、メルセデスAMGとウイリアムズがトップ集団。その後方の第2集団にフェラーリ、そしてマクラーレンなどのメルセデスユーザー勢がいて、第3集団はフェラーリユーザーのザウバーとマルシア。ルノー勢のレッドブルとトロロッソはその第3集団の前になんとか入り込もうとしているような状態で、ケータハムは第3集団に追い付けるかどうかというポジション。ロータスはまだクルマを走らせるだけで精一杯で最下位にいる。

 ただし、これはあくまで”予選”の話だ。予選はパワーユニットをフルブーストで使い、1周だけきちんと走ることができれば結果を出すことができる。

 しかし、決勝では話はまったく違ってくる。305kmの距離を走り切らないことには1ポイントも獲ることはできない(厳密に言えば90%走破で完走扱いになる)。つまり、マシンの「信頼性」という要素が重要になるのだ。

 この「信頼性」が2014年シーズン序盤戦の最大のキーワードになるというのが、各チーム共通の見方だ。

「まだまだやるべきこと、マシンに施さなければならない修正は山積みだ。しかし、重要なのは、何を優先するかということだ。まずシーズン序盤に向けて集中すべきなのは信頼性の確立だろう。それが序盤戦のキーポイントになるだろうからね。マシンのパフォーマンスを上げていくのはそれからになる」

 フェラーリのステファノ・ドメニカリ代表はそう語る。