【MotoGP】序盤戦総括。「3強」とロッシの差は縮まらず (3ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

「他のレースと比べると、今回がベストだったと思う。ヘレスでも4位だったけれども、あのときは序盤から苦労して、中盤から終盤に大きくタイムを落としてしまった。今回は終盤でもタイムが落ちず、トップと同じくらいのペースで走ることができた。自分が成長しているという点ではハッピーだけど、トップに戻るのはなかなか難しい」

 ペドロサ、ロレンソ、マルケスの上位3選手とロッシの間に開いている距離感と位置関係は、ロッシ自身の語る次の言葉に、見事に象徴されている。

「開幕戦のカタールはホルヘから5秒差で、自分はホンダの前でフィニッシュをして2位だった。今回もホルヘとは5秒差だったけれども、ホンダのふたりが自分よりも前にいた」

 2013年シーズンの1/3を終えたいま、トップスリーとの間に開いている現実というギャップをロッシはどこまで縮め、肉迫することができるのか。チャンピオン争いが本格的に火花を散らす第7戦以降のシーズン中盤は、34歳のロッシ自身にとっても、若い世代のチャンピオン候補たちと互角に戦ってゆくための正念場となる。

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