2013.03.12

【F1】シート獲得への第一歩。
可夢偉がフェラーリファミリーの一員に

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

フェラーリとの契約が発表され、チーム代表のステファノ・ドメニカリと握手をする小林可夢偉 photo by Ferrari 現地時間3月11日、フェラーリは小林可夢偉をスクーデリア・フェラーリの一員に迎え入れたことを発表した。フェラーリの準ワークスチームであるAFコルセから458のGTマシンを駆ってWEC(世界耐久選手権)に参戦することが明らかにされている。

 可夢偉にとってはGTマシンも耐久レースもほぼ初めての経験となるが、それでもタイトルを狙って行くと語っている。

「今日こうして新しい立場を発表できることがうれしいです。フェラーリファミリーに迎え入れて頂いたことを大変光栄に思います。GTマシンを使った耐久レースに参戦するのは初めてになります。AFコルセと仕事をするのをすごく楽しみにしていますし、チームメイトと一緒にチャンピオンを狙うことができると思います。

 これから始まる僕のキャリアの新しいチャプターに全力を尽くしますし、ファンのみなさまからの応援をよろしくお願いいたします。このチャンスを下さったスクーデリア・フェラーリに感謝すると同時に。最後になりますが、今日この日、震災から2年目を迎えた日本のすべてのみなさまのために今シーズンの新しい挑戦を捧げたいと思います」

 昨年末以来、可夢偉は「F1以外の選択肢は考えていない」「2014年の上位チームのシート獲得に向けて」と強調してシート探しを行なってきただけに、このGTマシンドライブ、WEC参戦にはいささか違和感を覚えるファンも少なくないだろう。

 そもそも、フェラーリのGTレース活動を行なうのはコルセ・クリエンティ部門といい、F1チームであるスクーデリア・フェラーリとはまったくの別部門である。

 しかし、今回の発表では「可夢偉はスクーデリア・フェラーリのラインナップに加わる」と明記され、F1チーム、スクーデリア・フェラーリの代表であるステファノ・ドメニカリが可夢偉と握手を交わしている。つまり、単なるコルセ・クリエンティ部門のGTドライバーとしてではなく、F1チームであるスクーデリア・フェラーリのドライバーとしての契約と考えることもできるのだ。