【F1】可夢偉の来季はどうなる?評価は高くてもシートが決まらない理由 (3ページ目)
ザウバーの地元スイスの有力紙『Blick』では、すでに来季ドライバー候補はほぼヒュルケンベルグとテルメックス支援の若手エステバン・グティエレスに絞られたと報じられた。しかし、その読者投票では、希望する来季ラインアップの上位3組すべてに可夢偉の名が入るほどの人気ぶりと評価の高さだった。もちろん、チームは読者以上に可夢偉の魅力を分かっているのだろうが。
だが可夢偉は言う。
「なるほどね、うーん、いろいろありますね! まぁ、好きに言っといてくださいよ、いっぱい楽しませてください(笑)」
可夢偉は来季のF1残留に自信を見せている。彼自身が内々に語ったところから推察するに、確かにその可能性は世間で言われているほど低くはなく、彼が冷静でいる理由も納得できる。可夢偉としては、多くの報道が誰のどのような駆け引きのために流されているものなのかも理解しているのだろう。彼の哲学からすれば、ライバルたちの動きは自分の努力でどうこうできるものではないのだから、頭を悩ませても仕方がない。自分は自分にできることに全力を尽くすのみ、といったところだろう。
もちろん、まだ何も決まってはいない。しかし背後ではさまざまな動きがある。今はただ待つしかない。ただ、世間で言われているほど悲観的な状況ではないことは確かだ。
我々も来季のシートをめぐる報道に一喜一憂することなく、今季残る4戦、可夢偉の活躍を応援し、自信を持ってただ見守るしかないのだ。
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