【競馬予想】香港の総大将と日本のホープが激突するクイーンエリザベスⅡ世カップは伏兵の台頭にも要注意 (2ページ目)
シャム調教師が「好メンバー」と言って警戒する1頭となるのは、無論マスカレードボールである。
香港の馬番号は、馬の格付けを表すレーティングの高い順につけられる。それゆえ、ロマンチックウォリアーは香港でのレースでは長い間、馬番「1」をつけてきた。つまり、常にレーティング最上位の存在だったということだ。
それが今回、マスカレードボールに馬番「1」を譲ることとなった。ロマンチックウォリアーが馬番「2」をつけるのは、2023年のGⅠ香港カップ以来となる。ちなみに、そのとき馬番「1」をつけたのは、GⅠアイリッシュチャンピオンS(レパーズタウン・芝2000m)などGⅠ3勝のルクセンブルク(アイルランド)だった。
マスカレードボールは昨春、牡馬クラシックのGⅠ皐月賞(中山・芝2000m)で3着、GⅠ日本ダービー(東京・芝2400m)で2着という結果を残し、昨秋のGⅠ天皇賞・秋(東京・芝2000m)で初の戴冠を遂げた。その後、GⅠジャパンカップ(東京・芝2400m)で昨年の世界ナンバー1ホースとなったカランダガン(フランス)と壮絶な叩き合いを演じて2着となった。
そうした走りが評価されて、レーティングは128。レーティング125のロマンチックウォリアーより3ポイントも高い。4月22日の追い切りでは、管理する手塚貴久調教師が「そんなに調教でよく見せるタイプではない」と言いつつも軽快な動きを披露。ここでも勝ち負け必至と見られ、ロマンチックウォリアーとの熾烈な争いが注目される。
だが、そのマスカレードボールにしても、不安がないわけではない。今回はジャパンカップ以来となる今年初のレース。さらに、右回りのレースではGⅠホープフルS(中山・芝2000m)11着、皐月賞3着と、いまだ連対すらない。また、気性的にナーバスな面があり、初の海外遠征で力を出しきれるのか、といった懸念もある。
それはすなわち、ロマンチックウォリアーとマスカレードボールの「2強」も絶対ではない。つけ入る隙が十分にある、ということだ。
そこで面白そうなのは、マスカレードボール以外の日本調教馬2頭。ジョバンニ(牡4歳)とジューンテイク(牡5歳)だ。
ジョバンニは、前走のGⅡ金鯱賞(3月15日/中京・芝2000m)2着から参戦。強調すべきは、先週の皐月賞を制したロブチェンも手がける杉山晴紀調教師の管理馬であること。その勢いは見逃せない。
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