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【競馬予想】別定戦となった新潟記念は豪華メンバーが集結 充実の5歳牝馬に一発の期待 (2ページ目)

  • 武藤大作●取材・構成 text by Mutoh Daisaku

 同馬は、ダービートライアルのGII青葉賞(4月26日/東京・芝2400m)を快勝しながら、歩様が硬くなり、疲労も抜けきらなかったことから、本番のGI日本ダービーを回避しました。もし出走していれば、人気が予想された存在です。そんな馬が今回、満を持しての戦列復帰を果たすわけですから。

 ここでの結果、内容によって、天皇賞・秋か、GI菊花賞(10月26日/京都・芝3000m)か、どちらへ向かうのか決めるのでしょうが、今回は生産牧場のノーザンファームサイドと主戦のクリストフ・ルメール騎手の意向が強く働いての参戦と踏んでいます。3歳馬にとっては、決してラクな条件ではありませんが、この馬のポテンシャルなら、あっさり勝っても不思議ではありません。

 もう1頭、昨秋はややスランプ気味でしたが、実績的にはダノンベルーガ(牡6歳)も見限れないな、と思っています。ここに出走する多くの馬と同じく、この馬も天皇賞・秋を見据えての出走となりますが、新潟コースの適性は高そう。コンビを組むのが、この夏絶好調の若武者・佐々木大輔騎手というのも楽しみです。

 勢いは他に譲りますが、実績上位で地力の高さは確か。名門・堀宣行厩舎の手腕をもってすれば、"鮮やかな復活劇"というシーンは大いにあり得ると思っています。

――実績馬、実力馬がそろって、例年以上に楽しみな新潟記念。馬券的な妙味から、気になる伏兵候補がいましたら教えてください。

大西 シランケド(牝5歳)です。今春のヴィクトリアマイルの際にも「ヒモ穴」として取り上げましたが、7番人気で3着と好走。少しもったいない競馬でしたが、最後の直線ですばらしい伸び脚を見せて、期待に応えてくれました。

新潟記念での一発が期待されるシランケド photo by Sankei Visual新潟記念での一発が期待されるシランケド photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

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