【競馬予想】安田記念で注目の4歳勢 マイル路線の絶対王者へと名乗りを上げるのは? (3ページ目)
勝ち負けを分けるのは、主に距離。1800m以下のレースなら負けなしだが、2000m以上のレースでは掲示板(5着以内)にさえ載ることができていない。前走のGI大阪杯(4月6日/阪神・芝2000m)でも、1番人気に推されながら7着に沈んだ。先の専門紙記者が言う。
「4角を回るまではいい手応えで来ていながら、直線に入って追い出すと、さっぱりでした。あれは、明らかに距離が長い、という負け方でしたね」
ただし、今回はマイル戦。過去に大敗した2戦の敗因が距離であれば、同馬への期待は大きく膨らむはずだ。が、巷はそういったムードになっていない。
というのも、負けた2戦がともにGIだったからだ。つまり、2度の敗戦は距離だけが原因ではなく、GIの舞台で格負けしていた。そこで勝ち負けできるだけの強さが備わっていなかった、という評価を受けているのだ。
それゆえ、大阪杯敗退後には「千八大将」とか「GII番長」といった、ありがたくないあだ名がついてしまった。
ともあれ、距離を短縮してのGI参戦は、あらためてシックスペンスにとって試金石の一戦となる。
そもそも前々走の中山記念では、ソウルラッシュを1馬身4分の1差の3着に退けている。同馬にとっては、決して"高い壁"ではない。また、先述の専門紙記者によれば、「シックスペンスのこの春の最大目標は、当初から安田記念と決まっていた」という話もある。
絶対的な存在がいなくなって久しいマイル路線。シックスペンスがその候補に名乗りを上げるのか。あるいは、勢いある他の4歳馬が台頭するのか。はたまた、ソウルラッシュが7歳にして、絶対王者として不動の地位を築くのか。注目の一戦から目が離せない。
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