【競馬予想】皐月賞はぶっつけローテが定番の昨今、トライアルを叩き台にして挑む実績馬が不気味 (2ページ目)
――さて、今年の皐月賞。あらためて、出走メンバーをご覧になっての印象を聞かせてください。
大西 2歳王者をはじめ、各前哨戦、トライアル戦の上位組まで、世代上位のメンバーがこぞって参戦。これだけの好メンバーがそろったのも、トライアル戦が1週前倒しなるなど、日程変更がプラスに働いた部分はあるでしょうね。
ともあれ、3戦3勝の2歳王者クロワデュノール(牡3歳)がここでも頭ひとつ抜けた存在と見ます。昨年暮れのGIホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)以来となるぶっつけローテゆえ、仕上がり面がポイントになりますが、まともな状態でゲートを出れば、負けるシーンはあまり想像できません。
あと注目は、GII東京スポーツ杯2歳S(11月16日/東京・芝1800m)でクロワデュノールと接戦を演じたサトノシャイニング(牡3歳)。まだ底を見せていないので、折り合いさえつけば、上位争いへの期待は十分にあります。
もう1頭、3戦3勝馬のエリキング(牡3歳)も人気の一角でしょうが、骨折明けで、皐月賞には"間に合った"という印象。皐月賞よりGI日本ダービー(6月1日/東京・芝2400m)狙いだと思うので、勝負度合いからすると、クロワデュノールやサトノシャイニングほど食指は動きませんね。
――ほかにも楽しみな面々がズラリと控えていますが、一発狙えそうな穴馬候補を挙げるとしたら、どの馬になりますか。
大西 1番人気の弥生賞(3月9日)で4着に終わったミュージアムマイル(牡3歳)が面白そう。
皐月賞での一発が期待されるミュージアムマイル photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る GI朝日杯フューチュリティS(12月15日/京都・芝1600m)で2着に入っているので、賞金的には皐月賞への直行ローテも可能でした。しかし、トライアルの弥生賞に出走。その選択には、「大型馬だけに一度使って、上積みを持って本番に向かいたい」という陣営の思惑が感じられました。負けはしましたが、レース内容自体は決して悲観するものではありませんでした。
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