【競馬予想】春のGⅠにつながる中山記念で狙うべき血統は? コース適性からベテラン馬2頭の奮闘に期待 (2ページ目)
サイルーンはレースを重ねながら少しずつ力をつけてきた"晩成タイプ"で、昨年の今頃は2勝馬だったものの、昨年3月に春興S(3勝クラス、中山・芝1600m)を勝ってオープン入り。重賞初出走だった次走のGⅢエプソムC(東京・芝1800m)では、勝ち馬から0秒6差の4着に入っている。
今回は約9カ月ぶりのレースとなるが、陣営のコメントを見るとようやく晩成の血が開花したようで、状態はかなりいいようだ。これまでの4勝中3勝が1600mだが、1800mでも勝利(2020年の東京での未勝利戦)しており、エプソムCでもまずまずの走りを見せているため問題ないだろう。鞍上も、先週のGⅠフェブラリーS(東京・ダート1600m)を勝ったレイチェル・キング騎手と期待できそうだ。
【ロードカナロア産駒も注目】
もう1頭はタイムトゥヘヴン(牡7歳、美浦・戸田博文厩舎)を推す。同馬の父ロードカナロアの産駒もこの中山・芝1800mは得意条件で、過去約10年で17勝、勝率13.7%の好成績を残している。母キストゥヘヴンはGⅠ桜花賞(阪神・芝1600m)馬で、中山・芝1800mの重賞もGⅢフラワーCとGⅢ中山牝馬Sを勝っており、血統的に縁のある舞台だ。
タイムトゥヘヴンは、2022年のGⅢダービー卿CT(中山・芝1600m)の勝ち馬。1600mの実績が目立つが、3歳時にはGⅢ京成杯(中山・芝2000m)で2着と中距離でも結果を残している。中山・芝1800mでは、昨年の中山記念に出走して6着と敗れたが、ゴール前の脚色は目立っていた。展開によっては上位に突っ込んできてもおかしくないだろう。
以上、今年の中山記念は、ディープインパクト産駒サイルーン、ロードカナロア産駒タイムトゥヘヴンの2頭に期待する。
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