【競馬予想】フェブラリーSで注目の血統は「ミスプロ系」 ダートで抜群の安定感を誇る2頭に期待 (2ページ目)
エンペラーワケアは、ダートでは9戦7勝、2着2回の"パーフェクト連対"。当初は1400mばかり使われ、昨年1月の根岸Sで重賞初制覇。前走のGⅢ武蔵野Sで初の1600mを克服し勝利している。
その武蔵野Sは好位5番手あたりで追走し、直線では窮屈なところに入ってポジションを下げる苦しい競馬だったが、勢いがついてからの脚いろは鋭かった。鞍上の川田将雅騎手によると、「当時は一番いい時の状態に戻り切っていなかった」とのことだが、前走のあとからこのレースを目標に仕上げられ、状態はすこぶる良好の様子。GⅠ初出走だが、ここに入っても中心視していいだろう。
【もう1頭もダートで安定の成績】
もう1頭もロードカナロア産駒からコスタノヴァ(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎)を推す。伯父に地方交流GⅡ浦和記念(浦和・ダート2000m)を勝ったピイラニハイウェイが、祖母の父に米GⅠケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ・ダート2000m)馬のサンダーガルチがいるという配合だ。
同馬はダートで8戦6勝、2着1回と、エンペラーワケアと同じように安定した成績を残しており、前走の根岸Sは4馬身差の圧勝。1400mで行なわれた根岸Sを4馬身差以上で勝利した馬は、コスタノヴァ以外では、2005年に7馬身差で勝ったメイショウボーラーだけ。同馬は続くフェブラリーSでレコード勝ちを収めているだけに、傾向的にも有力だろう。
以上、今年のフェブラリーSは、ロードカナロア産駒の2頭、エンペラーワケアとコスタノヴァに期待する。
著者プロフィール
平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)
主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide
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