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【競馬予想】共同通信杯で注目は「2、3歳戦に強い牝系」 牡馬クラシックへの足掛かりをつかむのは?

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

【注目はレイデオロ産駒】

 2月16日(日)、東京競馬場で3歳馬によるGⅢ共同通信杯(芝1800m)が行なわれる。

 このレースは「牡馬クラシック」の登竜門的レースで、ここから多くの名馬が生まれている。2021年は、勝ち馬エフフォーリアがGⅠ皐月賞(中山・芝2000m)を、3着馬シャフリヤールがGⅠ日本ダービー(東京・芝2400m)を勝利。2022年は2着馬ジオグリフが皐月賞を、7着馬ダノンスコーピオンがGⅠNHKマイルC(東京・芝1600m)を制し、2024年は勝ち馬のジャスティンミラノが皐月賞を、2着馬ジャンタルマンタルがNHKマイルCを勝つなど、多くの馬が3歳春のGⅠレースを勝利している重要なステップレースだ。

前走のこうやまき賞を制したカラマティアノス photo by Sankei Visual前走のこうやまき賞を制したカラマティアノス photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

 レースを血統的視点から占っていこう。今回は「2、3歳戦に強い牝系」をテーマに見ていく。

 同牝系の馬は活躍時期が重なるケースも多く、前述の日本ダービー馬シャフリヤールは、全兄が皐月賞馬アルアイン。やはり同牝系の、昨年のGⅠ桜花賞(阪神・芝1600m)を勝ったステレンボッシュ、GⅠ菊花賞(京都・芝3000m)を勝ったアーバンシック、GⅠ有馬記念(中山・芝2500m)を勝ったレガレイラの3頭は2、3歳の早い時期から頭角を現し、いずれも3歳時にGⅠを制している。

 今回、このテーマで推したい馬がカラマティアノス(牡3歳、美浦・奥村武厩舎)だ。同馬は叔父にGⅡ弥生賞ディープインパクト記念(中山・芝2000m)を勝ったサトノフラッグ、叔母に桜花賞、GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)2着のサトノレイナスがいる血統だ。

 父レイデオロは日本ダービー馬で、4歳時にGⅠ天皇賞・秋(東京・芝2000m)を勝利。2歳時にもデビューから無傷の3連勝でGⅡホープフルS(中山・芝2000m)を勝ったように、早い時期からトップクラスの力を見せていた。

 産駒は2世代が出走し、まだ重賞勝ち馬は出ていないが、初年度産駒アドマイヤテラが菊花賞3着。すみれS(阪神・芝2200m)を制したサンライズアース、白百合S(京都・芝1800m)を制したミナデオロなど、3歳のリステッド競馬の勝ち馬も出ている。

 2世代目の産駒からは、ウォーターガーベラがGⅢシンザン記念(中京・芝1600m)で14番人気ながら3着に入った。これまでの種牡馬成績はやや期待外れだが、種牡馬を1世代で見限ってしまうのは早計。何より、東京・芝1800mは31戦6勝、2着1回、3着2回で、コース別成績では最多勝。勝率19.4%、複勝率29%という高い数字を残している。

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