【競馬予想】シンザン記念は「荒れる」3歳重賞のひとつ ビッグなお年玉が期待できる穴馬2頭 (2ページ目)
続く前走は距離を1ハロン短縮して、重賞の小倉2歳Sに挑戦。好位追走から直線ではゴール板まで鋭く伸びて、3着という結果を残しました。
飛節の腫れによって、前走後はここまで間隔があきましたが、管理する松下武士調教師は『今は(患部が)落ちついていますよ』と、万全をアピール。休み明けの影響は気にしなくていいでしょう。
今回は距離を延ばして初のマイル戦となりますが、松下調教師は『前走の1200mは忙しかったので、1600mを試します。体も10kgくらい増えて、よくなっていますよ』と前向き。母ユメノトキメキは現役時代に芝、ダート合わせて1800m戦で3勝を挙げており、血統面からも距離延長の不安はありません。
距離に対して未知な部分があってか、重賞3着の実績ほど人気はなさそうですが、おかげで馬券的な妙味は大いにありそう。一発への期待が膨らみます」
奥田記者が注目するもう1頭は、メイショウツヨキ(牡3歳)だ。
「7月の小倉(芝1800m)でデビューし(2着)、今回と同じ舞台となる中京・芝1600mの2戦目(8月11日)で未勝利勝ち。続く前走のオープン特別・ききょうS(9月14日/中京・芝1400m)は4着に敗れましたが、勝ち馬とはコンマ3秒差でした。
勝ったスリールミニョンは、のちにGI阪神ジュベナイルフィリーズで5着と善戦。レースレベルは決して低くなかったと思います。
その後、少し間隔をあけて、年明けのここに向けて順調に調整を進めてきました。管理する飯田祐史調教師は、前回の敗戦について『夏負け気味のなかで使ったという面もありました』と分析。そこから今は気温も下がって、その影響もなく『体は少し大きくなって、前走(458kg)から馬体重は20kgくらい増えています。成長分です』とパワーアップを強調し、確かな手応えを感じているようでした。
本調子でなかった前走から、今回はパフォーマンスを上げてくることは間違いありません。軽視は禁物だと思います」
いまだ成長途上の若駒たちの一戦。今年も思わぬ馬が台頭し、好配当を演出するのか。その一端を担うのが、ここに挙げた2頭であってもおかしくない。
フォトギャラリーを見る
2 / 2